りなっくすとらずぱい!

Raspberry Pi初心者に向けた各コマンドの説明、プログラムの作り方について紹介しています!

Raspberry Piで活用する、GoogleのAIアシスタント (Gemini-CLIセットアップ)

こんにちは、たねやつです。

これまでのシリーズで、Raspberry Pi上にローカルAIチャット環境を構築しました。今回は、その環境に強力なクラウドAIの力を加えます。

主役は、GoogleのGeminiを、コマンドラインから手軽に利用できるツールGemini-CLIです。ローカルで動くOllamaとは別に、より高性能で大規模なモデルをターミナルから直接呼び出せるようにすることで、開発や調査の幅が格段に広がります。

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この記事でできること

  • Google AIのAPIキーを取得できる。
  • nvmを使ってNode.jsの実行環境を構築できる。
  • npmを使い、@google/gemini-cliをインストールできる。
  • Raspberry PiのターミナルからGeminiモデルを対話的に利用できるようになる。

事前に必要なもの

  • セットアップ済みのRaspberry Pi: SSHなどでターミナルに接続できること。
  • Googleアカウント: APIキーを取得するために必要です。

Gemini-CLIのセットアップ手順

作業はすべて、Raspberry Piのターミナル上で行います。

Google AI APIキーの取得

まず、Geminiを利用するためのAPIキーを取得します。

  1. ブラウザで Google AI Studio にアクセスし、お持ちのGoogleアカウントでログインします。
  2. 利用規約に同意すると、管理画面が表示されます。
  3. 左側のメニューから「Get API key」を選択し、「APIキーを作成」ボタンをクリックします。
  4. 生成されたAPIキーが表示されるので、必ずコピーして安全な場所に保管してください。このキーは後ほど使用します。

Node.js環境のセットアップ (nvm)

@google/gemini-cliはNode.js製のツールのため、まずNode.jsの実行環境をインストールします。バージョン管理が容易なnvm (Node Version Manager) を使うのがおすすめです。

VS Code Serverのターミナルで、以下のコマンドを実行してnvmをインストールします。

# nvmのインストールスクリプトを実行
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.3/install.sh | bash

インストール後、ターミナルを一度閉じて再度開くか、以下のコマンドで設定を読み込み直してください。

source ~/.bashrc

次に、nvmを使ってNode.jsのLTS(長期サポート)バージョンをインストールし、有効化します。

# Node.js LTS版をインストールして使用する
nvm install lts
nvm use lts

あとはいつでもLTS版のNodeJSを使用できるように.bashrc末尾に記載します。

nvm use lts

Gemini-CLIのインストールと設定

Node.jsの準備が整ったので、npm (Node Package Manager) を使って@google/gemini-cliをグローバルにインストールします。

npm install -g @google/gemini-cli

インストールが完了したら、認証方法を設定します。普通にGoogleアカウントで認証も可能ですが、結構ログインが弾かれたりするの今回は先ほど作成したAPIキーを使用して認証してみようと思います。

~/.config/gemini内に.envファイルを作成します。

cd ~/
mkdir -p .config/gemini
cd .config/gemini
vim .env

内容は以下のような感じです。先ほど取得したAPIキーを貼り付けてください。

GEMINI_API_KEY="取得したAPIキー"

使ってみる

早速、ターミナルからGeminiに話しかけてみましょう。

# 簡単な質問をしてみる
gemini 
"Raspberry Pi 5のスペックを日本語で教えて"
╭──────────────────────────────────────────────╮
│  > Raspberry Pi 5のスペックを日本語で教えて  │
╰──────────────────────────────────────────────╯

 ╭───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────╮
 │ ✔  GoogleSearch Searching the web for: "Raspberry Pi 5 スペック"                                  │
 │                                                                                                   │
 │    Search results for "Raspberry Pi 5 スペック" returned.                                         │
 ╰───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────╯
✦ はい、承知いたしました。Raspberry Pi 5の主なスペックは以下の通りです。

  主要スペック


   * プロセッサ: Broadcom BCM2712、2.4GHz クアッドコア 64-bit Arm Cortex-A76 CPU
   * グラフィックス: VideoCore VII GPU (OpenGL ES 3.1, Vulkan 1.2 対応)
   * メモリ: LPDDR4X-4267 SDRAM (2GB, 4GB, 8GBのモデルがあります)
   * ワイヤレス通信: デュアルバンド 802.11ac Wi-Fi®、Bluetooth 5.0 / Bluetooth Low Energy (BLE)

...

Google検索から情報を取ってくることもできるので最新の細かい情報まで参照できます。レート制限も無償アカウントでも気にならない程度です。

最後に

お疲れ様でした。これで、あなたのRaspberry Piは、ローカルで動くOllamaと、クラウドの高性能なGeminiの両方を使いこなせるようになりました。

最終回となる次回は、これらのツールをVS Code上でどのように使い分け、開発効率を最大化していくかの実践的なワークフローを紹介します。

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