りなっくすとらずぱい!

Raspberry Pi初心者に向けた各コマンドの説明、プログラムの作り方について紹介しています!

apt-get install - 指定したパッケージをインストールする

今週のお題「平成を振り返る」

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こんにちは、たねやつです。

前回までの記事でRaspberry Piの初期設定や、SSH接続を利用して外部のPCからアクセスして操作を行う設定をしました。

これからRaspberry Pi(Linux)を始めてみたいという方はぜひ最初から読んでいただいてエンジニアへの道を一緒に進んでいきましょう!




今回からは、基本的なRaspberry Piで使うコマンドを交えながら、いろんなプログラムを作ったり電子工作を行えるような環境を作成していこうと思います。この記事ではapt-getinstallというコマンドについて紹介いたします。

前の記事

Windowsに置き換えて考えると。。。?

いきなり「指定したパッケージをインストールするコマンドだよ!」といわれてもぴんと来ないかと思いますが、Windowsの環境では「exeファイルをダブルクリックしてソフトをインストールするよ!」という感じです!

大きな違いとしては、Windowsの場合はインストールしたいソフトウェアのexeファイルをネットで探してダウンロードしなければならない、という点です。

Raspberry Pi(Linux)の場合は、すでにダウンロードできるソフトウェア(パッケージと呼びます)の一覧はすでに手元にあり、そこからapt-get installコマンドを使用して「このソフトをインストールしたい!」と指定することによってインストールに必要なファイルの取得、インストールを自動で行ってくれます。流れさえ分かっていればLinuxのほうがソフトウェアのインストールは圧倒的に簡単なのです!!!

コマンドについて

apt-get install [パッケージ名]

apt-get install [パッケージ名]で指定したパッケージ(≒ソフトウェア)をインストールすることができます。実行には管理者権限が必要となるのでsudoコマンドをつけましょう😎

前回記事から進めておられる方は、ここでvimというテキストエディタを導入してみましょう!今まではnanoを使用してきましたが、ここからはコチラのエディタを使用していきます。

Raspberry Piでは初期状態でも最小構成のvim(vim-tiny)はインストールされているのですが、ここではちゃんとしたvimをインストールします。

以下のコマンドを実行することでインストールを開始することができます。まだログインしていない場合は外部PCからSSH接続でログインなどを済ませておいてください。また、apt-get installを実行する前には必ずapt-get updateで、パッケージリストの更新を行ってください。少し古いバージョンのものがインストールされたり、ダウンロード先のURLが存在しなくなっていてインストールできない場合があります。

$ sudo apt-get update
...
$ sudo apt-get install vim

コマンドを実行すると次にこんな感じに表示されます。表示内容が少し異なるかもしれませんが概ねこんな感じです。

Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
Suggested packages:
  ctags vim-doc vim-scripts
The following NEW packages will be installed:
  vim
0 upgraded, 1 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 0 B/790 kB of archives.
After this operation, 1,921 kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n] _

Do you want to continue? [Y/n]と表示されたところでこちらの入力待ちで進行がストップします。「このまま処理を進めますか?」という内容なのでそのままインストールを進めていきます。進めるためにはそのままエンターキーを押すか、yと入力してエンターキーを押します。

もしインストールを中断したい場合にはnと入力すると即中断され、何もなかったことになります。




進めた場合には以下のようにズラズラっとインストールを進めているようなログが出力されます。じっといつものコマンド入力状態の行が表示されるまで待ちましょう!

Selecting previously unselected package vim.
(Reading database ... 43481 files and directories currently installed.)
Preparing to unpack .../vim_2%3a8.0.0197-4+deb9u1_armhf.deb ...
Unpacking vim (2:8.0.0197-4+deb9u1) ...
Setting up vim (2:8.0.0197-4+deb9u1) ...

完了したらインストールしたパッケージが正常に動作するか確認します。vimをインストールすることによってvimコマンドが使用できるようになります。 vim --version--versionオプションをつけることによってバージョンを表示することができます。

$ vim --version
VIM - Vi IMproved 8.0 ...
...

このコマンドが実行できるということは正常にインストールできています。これでインストールに関しては完了です。

ちなみに指定するパッケージは複数指定して一気にインストールすることも可能なので、

$ sudo apt-get install vim git

のようにしてvimgitの二つのパッケージをインストールすることもできます。

オプションについて

-y すべてのプロンプトにyesで答える

apt-get install -yとして実行すると、途中の選択肢ですべてYesで答えるようになります。

先ほどvimをインストールしたときにDo you want to continue? [Y/n]の部分でこちらの入力待ちとなり処理が中断しましたが、このオプションを指定することによってその待ちが解消されます。

バッチ処理(定期的・自動的にRaspberry Piが実行する処理)のときなんかに指定したり、夜中寝る前に大きなパッケージのインストールをしたい場合なんかには便利ですね。

注意が必要なのは、インストール途中で大きな変更点があったために警告画面を差し込んでくるパッケージが存在したりします。そのような画面が差し込まれた時にはコチラから操作してあげないと進めないときがありインストールが途中で止まったりします。

余談ですがマニュアルのページを見ているとすべてのプロンプトにnoと答える--assume-noというオプションも存在しているようです。。。(笑) どのタイミングで使うのか見当がつきません🤔🤔

-f 依存関係の壊れたパッケージの修復

おそらく当分使う必要がないかと思いますが紹介しておきます。apt-getコマンド以外のコマンド(dpkgなど)でパッケージをインストールしようとした際に既存の依存関係を壊してしまう場合があります。依存関係とは、パッケージがどのパッケージを必要としているかの関係を表し、一度崩壊してしまうと正常に動作しないパッケージが発生する可能性があります。

そのような状態を半自動で解消してくれるのが-fまたは--fix-brokenオプションですが、そのような状態になったときにはapt-getコマンド実行時に教えてくれるので特に気にする必要もないかと思います。

dpkgaptコマンドでパッケージを直接インストールすることなんてめったにないので特に気にしなくてもOKです。(apt-get --fix-broken installもしくはapt --fix-broken installが提示されます)

最後に

これでnano以外のエディタを使用する準備ができました。viという似たエディタも最初から入っているのですが、こちらはさらに扱いが難しく個人的にはvimのほうが好きなのでvimで進めていきます。矢印キーで移動できるので楽ちんです。

このブログで一番最初に紹介するプログラミングに関してですが、とりあえずWEBサーバーを立ち上げてそれとなくページでも作ってみようかな、と思っています。そのあとに電子工作としてLチカを試してみようかと思います!

それらの記事の連載中にもLinuxコマンドの簡単な解説も並行して進めていきますので楽しみにしていてください!😎😎😎

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参考

以下のサイトの情報を引用・参考にしました。