この記事ではRaspberry Piにリモートデスクトップ接続するためののxrdp
を使用した基本的な手順などについて解説しています。
リモートデスクトップ接続できるようになると、普段使っているWindows等のPCから、Raspberry Piのデスクトップ環境を操作することができるようになります。
この記事でできること
- Raspberry Piに
xrdp
をインストール。 - 外部のPCからデスクトップにアクセス。
前提
今回使用するRaspberry Pi OSはデスクトップ環境込みのものである必要があります。
手順
xrdp
をインストールして、raspi-config
から設定を少し変更するだけなので難易度は高くありません。
xrdpをインストール
まずはxrdp
をインストールします。
以下のコマンドを実行してインストールします。
$ sudo apt-get update # パッケージリストの更新 $ sudo apt-get install xrdp
関連するパッケージもいくつが同時にインストールされますので、完了するまで待ちます。以下のコマンドでいったん再起動しておきます。
$ sudo reboot
再起動後、xrdp
の状態を確認します。
$ sudo systemctl status xrdp ● xrdp.service - xrdp daemon Loaded: loaded (/lib/systemd/system/xrdp.service; enabled; vendor preset: enabled) Active: active (running) since Thu 2021-02-18 16:44:36 JST; 1min 33s ago Docs: man:xrdp(8) man:xrdp.ini(5) Process: 825 ExecStartPre=/bin/sh /usr/share/xrdp/socksetup (code=exited, status=0/ Process: 834 ExecStart=/usr/sbin/xrdp $XRDP_OPTIONS (code=exited, status=0/SUCCESS) Main PID: 835 (xrdp) Tasks: 1 (limit: 4242) CGroup: /system.slice/xrdp.service └─835 /usr/sbin/xrdp
active (running)
となっていれば(自動)起動しています。もしそうなっていない場合は手動起動と自動起動の設定を以下で行います。
$ sudo systemctl start xrdp $ sudo systemctl enable xrdp # 自動起動が不要な場合は実行しない
これでインストールと起動確認は終了です。
raspi-configの設定
次にRaspberry Piの設定を少しだけいじります。raspi-config
を実行します。
$ sudo raspi-config
青い(おなじみの?)画面が起動したら、2 Display Option
> D4 Screen Blanking
と選択していきます。
Would you like to enable screen blanking?
と聞かれますのでYes
を選択してエンターキーを押します。設定が完了すると再起動を求められますので再起動します。
この設定をしないままだと、後で外部のPCからリモートデスクトップ接続をした際にマウスやキーボードのインターフェース入力を全く受け付けず一切操作できない状態になります。Screen Blanking
自体は、何も操作しない状態でも画面を表示しつつけるための設定のようです。
別PCからリモートデスクトップ接続してみる
Raspberry Pi側の設定が完了したので、同一LAN内の別のPCからアクセスしてみます。自分は手元にWindows機しかないのでWindowsでの例となります。
Raspberry PiのIPアドレスとログインユーザーを指定して接続します。ssh
接続で使用しているユーザーがそのまま使えます。指定しないままだと以下のようなログイン認証画面が表示されます。
無事に接続できるとRaspberry Piのデスクトップ環境の画面が表示されます。同一LAN内なので遅延もそこまで気にならないはずです。
参考
以下のサイトの情報を引用・参考にしました。