りなっくすとらずぱい!

Raspberry Pi初心者に向けた各コマンドの説明、プログラムの作り方について紹介しています!

Raspberry Pi 3 Model A+ と Raspberry Pi 4や3との比較。

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本日日本国内でRaspberry Pi 3 Model A+ がRS代理店のKSYより発売され始めました。

おそらくRaspberry Pi 4と同時タイミングで技適取得できたのではないかと思います。

この記事では少し前に発売されたRaspberry Pi 4や3の主にModel B系の性能と比較しながら、公開されているスペックベースで見ていきます。

(この記事内でModel Bと記載して今回販売開始のModel Aと比較している部分はすべてRaspberry Pi 3 Model B+を指しています。)

Model A/Bの違い

大きさ

まずは見た目が大きく違います。一般的に良く流通しているModel Bは長方形の形をしていますが、Model Aは正方形寄りの形をしていてModel Bよりも小さくなっています。

消費電力

以前のModel Aでは同性能のModel Bと比較して優位性があったようですが海外のコミュニティ情報ではRaspberry Pi 3 Model B+よりも消費電力は60%ほどになっているようです。

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RasPi.TV - How Much Power does Raspberry Pi 3A+ plus Use? (Dec/04/2018) https://raspi.tv/2018/how-much-power-does-raspberry-pi-3a-plus-use より引用(2019/12/16)

詳細な検証内容についてはリンク先(英文)を参照してください。

インターフェース

いままで流通していたのはRaspberry Pi Model A+ですが、名前を見ての通り、がありません!実は2014年からアップデートされておらず、約5年ぶりのアップデートとなります。同時期に販売されていたRaspberry Pi 2 Model Bでは有線LANを使用してネットワークに接続することができますが、Raspberry Pi Model A+には有線・無線ともにネットワーク接続することができません。USBをを経由してネットワーク接続する必要がありましたが、Raspberry Pi 3 Model A+では無線接続することができるようになっていますので、この辺の差は無くなったようです。

価格

Model AのほうがModel Bよりも安価になようです。Aの場合は$25ドルでB$35です(Raspi4は1GBモデルの場合)。国内販売されているものは各手数料などでもう少し高くなってしまいますが。。。

スペック

スペックを確認していきます。

Raspberry Pi 3 Model A+ Raspberry Pi 3 Model B+ Raspberry Pi 4 Model B
CPU 1.4GHz クアッドコア Cortex-A53 1.4GHz クアッドコア Cortex-A53 1.5GHz クアッドコア Cortex-A72
GPU デュアルコア VideoCore IV® 400MHz(3D 300MHz)
...
デュアルコア VideoCore IV® 400MHz(3D 300MHz)
...
デュアルコア Broadcom VideoCore VI 500MHz
...
メモリー 512MB 1000MB(1GB) 1/2/4GB
電源 Micro USB Bソケット 5V 2.5A 同左 Micro USB Type-C 5V3A
サイズ 65 × 56 × 12mm 85 × 56 × 17mm 同左
イーサネット
(有線LAN用コネクタ)
なし あり あり
無線LAN IEEE 802.11 b/g/n/ac 2.4/5GHz 同左 同左
Bluetooth Bluetooth 4.2, Bluetooth Low Energy 同左 Bluetooth 5.0, Bluetooth Low Energy
ビデオ出力 HDMI、コンポジット 3.5mm 4極ジャック(PAL、NTSC) 同左 Micro-HDMI、コンポジット 3.5mm 4極ジャック(PAL、NTSC)
オーディオ出力 3.5mm 4極ジャック、HDMI(ビデオ出力と共有)、I2Sピンヘッダ 3.5mm 4極ジャック、HDMI(ビデオ出力と共有)、I2Sピンヘッダ 3.5mm 4極ジャック、Micro-HDMI(ビデオ出力と共有)、I2Sピンヘッダ
USB USB 2.0 × 1 USB 2.0 × 4 USB 2.0 × 2
USB 3.0 × 2
GPIO 40ピン 2.54mm 同左 同左
メモリーカードスロット micro SD 同左 同左
消費電力
(アイドル時)
240mA 400mA (未調査)
価格
(KSYのECサイト・税込)
3,300円 4,950円 (4GB) 6,600円

KSY - Raspberry Pi 3 Model A+ 販売開始のご案内 https://raspberry-pi.ksyic.com/news/page/nwp.id/82 よりRaspberry Pi 3 Model A+とRaspberry Pi 3 Model B+列を参考(2019/12/16)に一部省略、一部補足

となっています。

性能、インターフェースともにおおむねRaspberry Pi 3 Model B+に追従してきているようですので、普通にサーバーなどとして使ったりプログラミングを勉強しようという場合には十分耐えうると思います。

メモリに関しては残念ながらModel B+の半分(512MB)となっています。小ささを生かして組み込み用のボードとして使用するには利点がありますが、デスクトップ版として使用するにはちょっとパワー不足かもしれません。

無線系統(WiFiBluetooth)や映像音声出力端子はModel Bと同じになっています。

GPIOピンの数、カメラなどのモジュールを接続するための端子もそのままです。本当に基板が小さくなった感じですね!

消費電力はそもそもかなり少ないので、コンセントから電力を取得している場合は気になりませんが、モバイルバッテリーなどで運用するとなると優位になってきますね。

価格に関しては、3,300円(税込)となっていてModel B4,950円となっています。この値段差とメモリが半分ということを考えると以下のような方が購入対象になるかと思います。

  • 少しでも安価に、でも高性能なRaspberry Piがほしい(Zeroでもいいかも?)。
  • そこまでパワフルな処理を必要としないサーバーがほしい(画像処理がない、容量の大きいファイルの処理がないなど)。
  • ちょっとでも小さいRaspberry Piがほしい。正方形に近い形に萌える人。
  • 他の人があまり持っていないRaspberry Piがほしい(合法的に)。

個人的にやってみたいなと思うのは,モバイルバッテリーと一緒に雨に濡れない外で外気温を定時取得のような、小ささと省電力を生かしたコンパクトなモジュールを作ってみたいです!10000mAあれば理論値では1日は動かせたはずです。




(どうでもいい話ですが、Markdownってセル結合できないんですね。。。(笑))

参考

以下のサイトの情報を引用・参考にしました。

https://interface.cqpub.co.jp/wp-content/uploads/IF1910_028.pdf