
この記事ではデスクトップ版のRaspberry Piで、日本語で表示できるまでと、日本語入力できるまでについてコマンドなどともに解説していきます。
すでに日本語で表示されている場合でもより見やすくきれいなフォントで設定し直すことができます。また□□という感じに日本語が四角く表示されてしまう状態になってしまった場合も以下の手順を追っていけば解消することができます。
Debian、UbuntuなどのRaspberry Pi以外で使用する一般的なLinuxディストリビューションでもほぼ同じ方法で設定できます。
- この記事でできること
- 前の記事
- 日本語フォントをインストールする
- 日本語表示できるように設定する(ロケールの変更)
- 入力メソッドをインストールする(ibus-mozc)
- ibusの設定
- mozcの設定
- 入力できるかどうか試してみよう!
- 起動時の注意点
- 最後に
- 次の記事
この記事でできること
- デスクトップ版のRaspberry Piで日本語表示できるようにする
- 日本語入力メソッド(
ibus-mozc)を使えるようにする
前の記事
前回まではSDカードの作成やWiFiの初期設定などを行いました。
日本語フォントをインストールする
まずはひらがなや漢字の入った日本語のフォントをRaspberry Piにインストールします。もとから入っているフォントはいわゆる中華フォントと呼ばれるようなものでなんか違和感のある漢字となっています。直接の直なんかの字体が気持ち悪いですよねorz
これをAndroidで使われているNotoフォントに置き換えます。視認性もよくいつも見ているフォントでインストールも楽ちんなこれを今回は使用します。
まずはターミナルを立ち上げます。画面上部左にある>_という感じのアイコンをクリックすると黒い画面が出てきます。ここにLinuxコマンドを入力して実行することができます。コマンドがよくわからないという方でも今回の内容はコピペでも進めていくことができます。
コマンドを実行して、パッケージリストの更新とfonts-notoのインストールを行います。
$ sudo apt-get update ... $ sudo apt-get install -y fonts-noto
文頭の$は入力不要です。そこそこ時間がかかるのですが、完了したらRaspberry Piを再起動させます。左上のRaspberry PiマークをクリックしてShutdown > Rebootを選択することで再起動することもできますが、以下のコマンドを実行することでも再起動することができます。
$ sudo init 6 または $ sudo reboot
再起動完了後は、すでに日本語を表示するように設定されている方はもう日本語で表示されている部分があると思います。□が表示されてしまっていた方もこの段階で治っているはずです。apt-get install fonts-notoしたときに不正なフォントが選択されているような箇所をすべて上書き設定してくれているおかげで解消しています。
日本語表示できるように設定する(ロケールの変更)
日本語で表示されていない場合は設定言語が英語などのままになっている可能性が高いです。画面左上のRaspiマークをクリックしてSettings > Raspberry Pi Configurationをクリックし、Localization > Localeを選択します。

Languageをja(Japanese)を選択してOKを押します。再起動を催促されるので再起動します。起動後には日本語になっているはずです!WEBページなどを見てみても変なフォントではなくなっているのでとても見やすくなりました!
入力メソッドをインストールする(ibus-mozc)
次に入力メソッドをインストールします。あまり馴染みのない入力メソッドですがWindowsだとMS-IMEやOffice-IMEというものを無意識のうちに使っているはずです。こういったキーボード入力と日本語入力を橋渡ししてくれるアプリケーションがRaspberry Piでは最初からは入っていないので自分たちで入れる必要があります。
有名なものではibusやfcitxというものがあります。それに日本語入力メソッドが組み合わさったibus-mozcを使用します。MozcはGoogle日本語入力のOSS版なので変換精度に関しては問題ないです。
以下のコマンドを実行してibus-mozcをraspiにインストールします。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install -y ibus-mozc
インストールが完了すると画面上部のバーの右の方にキーボードをアイコン(もしくはENアイコン)が表示されるようになります。これをクリックすることで入力言語(日本語、英語など)を切り替えることができます。
インストールしただけではまだ日本語入力することができません。続いて各種設定を行っていきます。
ibusの設定
まずはibusの設定を行い、日本語入力できるようにします。さきほどのキーボードのアイコンを右クリックしてメニューを表示させます。設定という項目をクリックすると一般的な設定を行うことができます。
一般
一般タブを選択して設定を行います。

次の入力メソッドに指定しているショートカットキーを押すことで入力言語を変更することができます。デフォルトの設定ではCtrl + Spaceになっているはずです。
新しいショートカットキーを追加する方法はちょっと煩雑なのですが、入力メソッドの右の方にある...というボタンを押すと新たにウィンドウが立ち上がります。

その画面のキーコードという箇所の右の...ボタンを押します。また新たに画面が立ち上がります。無効と表示されていると思いますのでそこをクリックするとショートカットキー入力待ち状態となります。任意のショートカットキーを入力するとそのように設定されるので、追加のボタンを押して完了です。
もとからあるショートカットキーは誤動作させないために削除しておくほうが無難です。
最後にOKを押して設定を反映させます。
もう一つ追加の設定でカスタムフォントを使うにチェックを入れて、フォントを設定します。ここもインストールしたNoto Sansフォントを使いましょう。
フォント名の部分をクリックするとフォント選択画面が立ち上がります。検索窓にnoto sans cjk jpと入力して出てくるフォントの好きなものを選択してOKです。Noto Sans CJK JP Regularが無難かと思います。

ついでに下の方にあるフォントの大きさも変更しておきましょう。もともとの10px
だと少し小さいので12pxぐらいに変更します。
入力メソッド
次に入力メソッドタブを選択して設定を進めていきます。ここでは入力できる言語を追加します。

もしかしたら最初から画像のようにMozcが追加されているかもしれません。その場合は特に追加しなくてもOKなので次に進みます。
ない場合は右の追加ボタンを押して追加します。出てきたウィンドウで日本語 > Mozcの順番でクリックすると追加されます。これだけで完了です!
mozcの設定
次にMozcのちょっとした設定をします。個人的なこだわりなので必須の設定ではないので面倒な場合などは飛ばしてしまってもOKです!
さきほど追加されたMozcをクリックして右の設定ボタンを押すことで各言語ごとの設定を変更することができます。
一般
まずは全角スペースを入力できないようにします。プログラムを書いていたり、文章中でも全角スペースが紛れ込んだり混在すると非常に体裁が悪くなってしまいます。
スペースの入力の部分を半角に設定することでOKです。この設定をしていてもShiftキーを押しながらスペースを入力することで全角スペースを入力することができます。
辞書
辞書タブを選択して同音異義語辞書のチェックを外します。チェックが入った状態だと上げる・挙げるの検索候補の窓に各定義を表示してくれますが、ぶっちゃけ表示範囲が広すぎて邪魔です。。。
入力できるかどうか試してみよう!
ここまでで設定は完了となるのでいよいよ入力できるか試してましょう。ブラウザでもテキストエディタでも何でもいいので入力できる状態にします。入力できる状態で右上のibusのアイコンを選択して日本語 - Mozcを選択します。
そしてもう一度アイコンをクリックして入力モード > ひらがなを選択して文字入力をしてみてください。日本語が入力できたら完了です。合わせて設定したショートカットキーで英語と日本語を切り替えることができるかどうか確認しましょう。
起動時の注意点
さて、日本語入力できるようになったのですが先程の入力モードをひらがなに設定するという作業をRaspberry Piを再起動するたびに行う必要があります。なんでここがもとからひらがなになっていないのか、設定から変更できないのか謎なのですが。。。とりあえず毎回行う必要がありますorz
他の入力メソッドFW(fcitxなど)だとこの作業は不要なので、チャレンジしてみようという方はぜひfcitx-mozcあたりを使用してみてください。設定方法や言語の追加などはほぼほぼ同じですのでそこまで敷居は高くないと思います。
最後に
長々となりましたがこれでようやく日本語入力できるようになりました!ローマ字圏の方々がこんな面倒なことなくそのまま使えるのは羨ましいです...
ただ一度インストールしてしまえば起動時の作業以外はWindowsなんかと遜色なく使えるので安心してください!ibusはGoogle日本語入力と同じなので変換候補も的はずれなものが少ないので使いやすいです。
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